クリエーターと作品価値と価格

知られざるアニメーション 田舎医者

 話が変わるが、You Tubeで「頭山」が見れてしまう。まあテレビ放送やDVD化した時点で、ある種公共に開かれた訳で、中国では「頭山」の海賊版DVDも売られているし、弱小インディペンデント作品は、それを防いだり戦う時間もお金も力もない。

(強調は引用者。)
何年か前にTVで「山頭」というショートムービーが映画祭で賞を受賞したという話しを聞いたことがあった。この記事を見るまでそんなことがあったのも忘れていたが、早速YouTubeで観てみた。なるほど、確かにユニークな作品だった。落語とマッチした映像とその独特な表現。
YouTube - Atama Yama - Koji Yamamura (2002)

そして、DVDはこちら。

「頭山」山村浩二作品集 [DVD]

「頭山」山村浩二作品集 [DVD]

税込みで6,090円。これには「山頭」だけでなく作品集という名の通り多くの作品が収録されている。この価格が高いか安いかは人それぞれだと思う。ただ、今の技術を使えばYouTubeの様にオンデマンドで作品を試聴することもできる。iTunesならが各作品ごとにオンデマンドで販売することも出来る。そういった選択肢を全く提供せずに、DVDが売れない、売上が下がったと嘆くのは怠慢だと思う。山頭だけを観たい人が6,090円を払ってDVDを購入するのはかなり難しい気がする。

僕は能天気な所があるから、面白い物ができたら、ただただ多くの人に見て欲しくなってしまうのだが。

多くのクリエーターはこう考えているんじゃないかな、と思うが実際はどうなんでしょう。ただ、無断でYouTubeで公開されてしまって「無料見」されてしまうのはやはり良くないので、購入者の支払った金額の多くがクリエータに渡る仕組みが必要なんだろうと思う。例えば、上記のDVDが10,000枚、定価で売れれば6,000万円の売上になるが、クリエーターに渡る金額は10%の600万円未満だと思う。それなら、定価を600円にして、売上のほとんどがクリエーターに渡るようにして欲しい。あと、家が狭いのでDVDだと邪魔になる。コレクションしたい人だけ、DVDを買うようにして欲しい。こういうのは、誰に要望すれば良いのだろう。