iPhoneで感心するのは毎年新製品を発売し続けていること

iPhone5S/5Cが発表されて話題になっています。ガジェット関連の新製品には興味があるので、いろいろな記事を読んでいるだけで楽しいです。ただ、ときどき、よくわからないエントリも見かけます。


どこの世界の「みんな」がiPhone5Sを褒め称えてるんでしょう?
仮に褒めたい人たちがいるのであれば、そっと遠くから見守ってあげればいいのに・・・とか思います。
それに、新製品に驚きや想定外を求める感覚も分かりません。携帯電話にかぎらず自分が道具に求めるのは”使いやすさ”であって、サプライズは実際どうでもいいものです。世の中のガジェットには奇をてらったものがたくさんありますが、そういったものの多くは"使いやすさ"が犠牲になっているように見えます。たとえば、インターネットに繋がるレンジとか洗濯機とかは面白いとは思いますが、まったく欲しいとは思いません。


今回のiPhone5Sの発表で改めて感心したのは、発売してから6年間、ほぼ1年おきに新製品を発表し続けていることです。さらにどの製品も手抜きやお茶を濁したものはなく、今回のiPhone5Sでも指紋認証や新プロセッサなど目玉と言える強化は入れてきています。

オリジナル: 2007年6月29日
3G: 2008年7月11日
3GS:2009年6月19日
4:2010年6月24日
4S:2011年10月14日
5:2012年9月21日
5s:2013年9月20日予定
5c:2013年9月20日予定

ハードウェアの開発に関わったことのある人なら、毎年定期的に新製品を出荷するということが、どれだけ驚異的なことか分かると思います。ソフトウェアでもハードウェアでもバグをゼロにはできず、ハードウェアを直すには長い期間が必要です。さらにそれを数千万台の規模で生産するのですから、その開発プロセスなんて想像もできません。たぶん来年の9月にはiPhone6を当たり前のように発売するのでしょうけど、もう設計は終わってる時期なんでしょうか。任天堂社長が訊くのような記事を、Appleで公開してくれないものでしょうか。
最先端のIT製品を定期的に開発・生産・出荷するものとして思い浮かぶのはインテルのCPUです。こちらは「チックタック モデル」として有名なものです。

Appleインテルと同じような体制なのか、はたまたまったく違う体制なのか、新製品以上に興味があります。